オダワラの魅力を、多角的に。

pride

【ベルスポ vol.8】Fリーグ湘南ベルマーレ、クラブ最多記録「13得点」で2022年ホーム最終戦を彩る

ベルスポ_Fリーグ湘南ベルマーレ_エスポラーダ北海道_2022

2年10か月ぶりの「声出し応援」がクラブ記録のゴールラッシュを演出

湘南ベルマーレが、「サポーターの熱烈声援」を背に、クラブ最多記録となる13得点で2連勝を飾った。2022-2023シーズン、Fリーグディビジョン1第17節が行われた12月17日、湘南はホーム小田原アリーナでエスポラーダ北海道に大勝。2年10か月ぶりとなる「声出し応援」運営検証試合かつ2022年最後のホームゲームに花を添えた。昨季MVPのFPロドリゴの5得点、FP堀内の3得点など、決めるべき選手がハットトリックを達成するゴールラッシュで終わってみれば13-2勝利。優勝への絶対条件となるプレーオフ進出圏内の3位以内を視野に捉える2連勝で、悲願の初優勝への大波に乗った。(得点時間は前後半通し時間になります。20分までは前半、20分以降は後半の得点です)

「声出し応援」がビッグウェーブを呼び寄せた。コロナ禍による影響で2年10か月ぶりとなった「声出し応援」の運営検証試合となったこの日。声出し可能なエリアから、リズミカルな太鼓の重低音に調和するサポーターの声援がアリーナを包み込む。攻撃での見せ場をはじめ、ピンチの芽を摘み取る体を張った守備など、躍動するプレーに対して「ベールマーレ!」や「選手名」の連呼が響き渡る。

待ち望んだサポーターの声援を背に、湘南は4分31秒に先制。GKフィウーザの正確無比なロングスローからFP本田が決めてゴールラッシュの幕開け。12分27秒には左CKからFPロドリゴが敵陣中央で左足で相手FPをかわすと、間髪入れずに右足でネットを揺らし2-0に。14分51秒には敵陣左サイド深くを切り裂いたFP内村の右足弾で3-0に。50秒後の15分41秒にはゴール前に詰めたFP堀内が合わせて4-0に。猛攻を続ける湘南にたまらず前半6つ目となる北海道のファウルで得た17分39秒の第2PKを、ロドリゴが黄金の左足一閃で5-0に。さらには前半終了間際の19分1秒に、フィウーザからのピンポイントスローに堀内が頭で合わせて6-0で折り返した。

後半に入っても湘南の勢いは止まらない。サポーターの熱量とアリーナ全体のうねりが醸成する大波に、湘南がテイクオフ。24分30秒にFP山﨑のゴールで7-0に。14分以上を残してたまらずパワープレーを選択した北海道に26分28秒、湘南のパワープレー返しが炸裂。ロドリゴが自陣ゴールライン付近から無人の北海道ゴールマウスにハットトリック達成の約40m弾を決めて8-0に。さらに27分16秒に敵陣中央からロドリゴの芸術ループ弾で9-0に。北海道のパワープレーで9-1にされた18秒後の28分22秒、堀内も得点ランク首位タイに躍り出るハットトリック達成の10-1に。

北海道パワープレーで10-2になるも、31分10秒には本田が後方からの浮き球をゴールを背に胸トラップで浮かしてからの振り向きざまジャンピングボレーで豪快にネットに突き刺し11-2に。38分24秒には自陣からロドリゴが無人の北海道ゴールマウスにグランダーで流し込むこの日5得点目で12-2に。39分27秒には津田の右足弾で13-2の大勝劇を締めくくった。

プレーオフ進出へ、負けたら脱落の状況の中での大勝に「この結果は嬉しい想定外です。プレーオフ進出圏内の3位以内を争う中で、勝ち点で並んでも得失点差で順位が上になれることは大きい。今日の得点の半分は声出し応援のおかげです」と伊久間監督。昨季MVPで今季は徹底マークに苦しむロドリゴの5発に、今季チームをけん引する堀内の3発などクラブ最多「13」得点で2連勝を飾った。次節は12月24日、アウェーで2位バルドラール浦安と対戦する湘南。ビッグウェーブを呼び寄せたサポーターの応援とともに、優勝への絶対条件となるプレーオフ進出圏内を、捉えてみせる。
Fリーグ ディビジョン1 順位表はこちら
公式記録はこちら
Fリーグ得点ランキングはこちら

声出し応援」に監督、選手は感謝しきり

2年10か月ぶりの声援が小田原アリーナを包んだこの日、13-2の大勝に伊久間監督は「声出し応援は非常に嬉しいですね。泣きそうな選手もいたし、やはり生の声は違います。これがスポーツです」。記者会見場に現れたFP牧野は、自身初となるFリーグでの「声出し応援」に「僕がFリーグの試合に出た頃はコロナ禍で無観客からはじまり…。サポーターの声援は小学校の頃から見ていた光景で…」と感慨深げ。プレーオフ進出へ、負けたら終わりの状況が続く中、クラブ最多得点記録へと導いたサポーターの熱量にチームは感謝しきりだった。

ベルスポ_Fリーグ湘南ベルマーレ_エスポラーダ北海道_2022
湘南FP牧野謙心(21)

応援リーダー山川太郎氏「コロナ前の応援レベルまで戻し、それ以上に進化を」

Fリーグ黎明期から湘南ベルマーレフットサルクラブ、そしてフットサル日本代表を応援し、今では「応援リーダー」としてフットサル界を盛り上げている山川太郎氏。コロナ禍の影響で制限されていた「声出し応援」が2年10か月ぶりに一部エリアで解禁となったこの日の運営検証試合までの道のりを振り返っていただきました。

Fリーグでは本当に約3年ぶりぐらいの声出し応援になります。Fリーグ2019-2020 ディビジョン1第33節の駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で、湘南ベルマーレが5-4でシュライカー大阪に勝った試合が最後ですので2020年の1月12日以来の声出し応援になりました。

個人的には選手だけではなく、ファンやサポーターの創る雰囲気とかを含めた空間がスポーツエンタメだと思っていたこともあり、応援の制限は自分たちサポーターの役割を奪われた感覚でした。ただ、クラブ側もイベントやトレーニングなどが制限される中で、選手たちは素晴らしいプレーで感動的な試合をだったり、クラブ側も試行錯誤しながら様々な企画で楽しませてくれました。湘南ベルマーレフットサルクラブの仲間として凄いなと、我々サポーターも太鼓や手拍子、録音DJなどできることをやってきたけど、声を出せない悔しさ、サポーターとして本当の力を発揮できない悔しさを味わう3年間でもありました。

今回の「声出し応援」運営検証試合までの流れは、本当にクラブの努力の賜物です。クラブスタッフ一人一人の仕事量が多い中で、あえて湘南ベルマーレが率先して「声出し応援」へと動いた。これはすごい情熱だなと思っています。対戦相手はもちろん、会場、自治体、Fリーグなど、様々な関係各所との交渉を重ね、一つ一つクリアした結果だと思います。

声出し応援実施にあたり、「声出し可能エリア」のチケット購入が必要ですが、実は1週間前ぐらいまでチケットが数枚しか売れていないと聞いて、せっかく声出し応援が可能なのに、数人しかいなかったら…と夢に出るほどでしたね。さすがに不安になり、ベルマーレファミリーを通じて「クラブがチャレンジしているから一緒に!」と呼びかけました。

クラブ最多得点記録となる13得点をサポートできたか、正直余裕はありませんでしたが、得点を重ねるごとにサポーターも乗ってくるし、アリーナ全体の盛り上がりも感じました。試合後に周囲から「声出し応援」に対する感謝の声も届いたことで、ようやくほっとしたというのが本音です。

「あの場面ではもっと応援できたね」とか、古参メンバーとは満足の手応えだったとは言えませんが、そういう話ができるところまで戻ってきたのはポジティブなことです。次回も声出し応援の機会をいただけるようなら、コロナ前の応援レベルまで戻したいですし、それ以上に進化していきたいですね。【山川太郎】

ベルスポ_Fリーグ湘南ベルマーレ_エスポラーダ北海道_2022
声出し応援可能エリアから勝利を見守る

禁断のOB対決で小田原アリーナもヒートアップ

試合直前には華やかな演奏と躍動感あふれる演出でアリーナの熱量と一体感を醸成するなど、「神奈川No.1 アリーナエンタメ」へと邁進する湘南ベルマーレフットサルクラブ。この日の北海道戦の前には「ベルマーレF OBチーム」と「ベルマーレJ OBチーム」による「禁断のOB対決」を実施。試合後には「FJによる勝利のダンス」を披露し、1,572人のサポーターにアリーナエンタメを届けた。

湘南ベルマーレフットサルクラブ公式より

【asoVIVA】湘南ベルマーレフットサルクラブのホームゲーム開催日は!?

湘南ベルマーレフットサルクラブのホームゲーム開催日には小田原アリーナが入場無料でasoVIVAに!
・マラソンやダーツなどの「体験する」asoVIVA
・巨大遊具の出現!「子供たち」のasoVIVA
・各種キッチンカーが揃う!「食」のasoVIVA、クラフトビールやエナジードリンクも♪
縁日のような雰囲気で、小さなお子様連れもゆっくりと安心してアリーナエンタメを楽しめます!

Fリーグを100倍楽しむトリセツ_arawado

■Fリーグ2022‐2023プレーオフ実施概要

リーグ戦終了後、リーグ戦上位3チームでプレーオフを行う。
〈プレーオフ準決勝〉
・準決勝の組み合わせは、リーグ戦2位チームと同3位チームの対戦とする。
・2試合を開催し、勝利チームがプレーオフ決勝へ進出する。
・2位チームは1勝のアドバンテージを持つ。
・敗戦チームは、本大会3位チームとなる。
〈プレーオフ決勝〉
・リーグ戦順位1位チームと準決勝勝利チームが対戦する。
・最大で5試合を開催し、勝利チームが本大会優勝チーム、敗戦チームが本大会準優勝チームとなる。

■ベルスポ

BELLMARE SPORTS。Fリーグ湘南ベルマーレの試合結果をはじめ、フットサルに関するコラムなどをスポーツ新聞風にお届け予定。

■小田原style■
 小田原styleは「オダワラの魅力を、多角的に。」をコンセプトに、小田原市内を拠点にフリーランスでWeb marketing & promotion事業を展開するarawadoが2022年夏から制作・運用するWebメディアです。現時点でのカテゴリは「spot」「gourmet」「lifestyle」「pride」「column」で、それぞれのテーマは下記になります。 
・spot…小田原をはじめ西湘エリアの観光地や景勝地、SNS映えするような場所の紹介。  
・gourmet…小田原をはじめ西湘エリアの名産品、飲食店などグルメの紹介。 
・lifestyle…小田原をはじめ西湘エリアのジムや習い事、サークルなどライフスタイルの紹介。 
・pride…小田原をはじめ西湘エリアが誇る企業・団体・人物・イベントなどの紹介。  
・column…小田原をはじめ西湘エリアに関することを自由気ままにコラムで紹介。

 ※てにをはの調整・修正、誤字脱字の修正、表記統一、より良い表現への変更等、本コンテンツの内容を大勢に影響を及ぼさないレベルでの加筆・修正・削除・変更等を行うこともあります。
  • ライター
  • このライターの新着記事
taka

イタリア在住10年の経験則で、仕事の終了時間をリスペクトするアラフィフおっさん。慶應義塾大学環境情報学部中退⇒イタリア国立ペルージャ外国人大学留学中にイタリア語通訳などを始める。イタリア最大スポーツ紙La Gazzetta dello Sport翻訳記事@livedoorニュース▶セリエA通信員&記者@日刊スポーツ▶コピーライター&企画&コンテンツマーケティング@広告代理店▶Webディレクター&Web広告&SNSキャンペーン@Web制作会社▶今ここ。趣味はフットサルとたまにする料理。 詳細は「about」ページに 。

  1. 【ベルスポvol.14】コラムFリーグ2023-24開幕 湘南ベルマーレ7選手10得点の波状攻撃!悲願の初優勝は…

  2. 【ベルスポvol.13】2023-24シーズン開幕前特集 伊久間監督インタビュー「リーグ戦を2位通過からの優勝を」

  3. 【ベルスポvol.12】Fリーグ湘南ベルマーレ伊久間監督、今季最終戦スピーチ&記者会見全文「残った選手が歴史を更なる素晴らしいものに」

  4. 【ベルスポvol.11】Fリーグ湘南ベルマーレ、引退鍛代、花道を自ら飾る活躍で5-3逆転劇! 引退スピーチ全文も

  5. 小田原アリーナへの行き方「螢田駅」から2回曲がるだけの最短アクセス

  6. 【ベルスポvol.10】Fリーグ湘南ベルマーレ、プレーオフ進出が消滅…。悲願の初優勝は来季へ持ち越し!

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RECOMMEND

ranking

weekly
monthly
total
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

related

page top