残り1分36秒からの2失点痛恨ドローも勝ち点「1」獲得で優勝戦線へ
湘南ベルマーレが痛恨ドローも勝ち点「1」を加え、優勝戦線にふみとどまった。2022-2023シーズン、Fリーグディビジョン1第12節が行われた11月11日、湘南はボルクバレット北九州戦を3-3ドロー。FP本田の2得点など、3-1リードで迎えた18分24秒から2失点…。勝利こそ逃したものの、悲願の優勝へと前進する貴重な勝ち点「1」を獲得した。
Fリーグならではの結末か。2点リードで迎えた後半18分24秒、パワープレー中の北九州はGKユニフォームを纏った元湘南FP浦上の右サイドからの展開でFPジョーに追加弾を許すと、後半19分31秒にも同様の展開でFP田村に同点弾を許した。試合終了まで「残り1分36秒」からの2失点…。Fリーグならではの「逃げ切りの難しさ」を痛感するドローとなった。
サポーター全員に配られたグリーンのペンライトなど「フライデーグリーンナイト」となった南足柄市体育センター。湘南は前半9分19秒、北九州FPジョーの第2PKを主将GKフィウーザがスーパーセーブすると、前半13分53秒に待望の先制点が生まれた。FPロドリゴのキックインを、一旦後ろに戻り空いた敵陣右サイドへ走りこみながら受けたFP本田が右足一閃でネットを揺らした。
前半を1-0で折り返した湘南は後半11分55秒にFP靏谷の左足弾で2-0に。1点を返されて迎えた後半14分52秒、FPロドリゴのドリブルから、最後はゴール前に詰めたFP本田がこの日2点目で3-1に。残り5分2秒から、選ばざるを得ない捨て身の戦法「パワープレー」に転じた北九州の攻撃を残り1分36秒までしのいでいただけに、勝利を逃すほろ苦い結末となった。
逃げ切りが難しいFリーグならではか。Fリーグのコートサイズは40m×20m=800㎡でJリーグの約9分の1に。(Jリーグのピッチサイズは105m×68m=7,140㎡)。さらに出場選手はサッカーの計22人に対し、フットサルは計10人。それぞれの面積を選手数で割ると、単純にサッカーと比べて選手間の密度は4倍になる。さらにアウトオブプレーの度にピタリと止まる前後半各20分のプレーイングタイムなど、時間稼ぎが容易ではない。
0-1惜敗を喫した前節Y.S.C.C.横浜戦後、「試合内容も悲観的になるものではなかっただけに、この南足柄で必勝を」と挑んだ北九州戦。痛恨ドローも勝ち点「1」獲得でプレーオフ進出圏内は、なんとか視野にとらえた湘南。主将GKフィウーザの要塞ぶり、FP内村×FPロドリゴの代表コンビによる相乗効果、さらにチームが磨きをかけるセットプレーからの得点も増えている今季の湘南。悲願の初優勝への大波を、逃すわけにはいかない。
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■思い出を彩るあしがら「フライデーグリーンナイト」
この日は湘南ベルマーレフットサルクラブが活動地域とする西湘地域3市8町のひとつ南足柄市の「南足柄市体育センター」で開催された。クラブの後援会組織「小田原フットサルアカデミー(通称FAO)」の協力のもと、「思い出を彩るあしがら」をテーマに「フライデーグリーンナイト」として開催。選手入場時にアリーナを暗転させ、座席に用意されたペンライトでサポーターがベルマーレグリーンの空間を演出。場外ブースの竹灯籠など、平日19時のナイトゲームにもかかわらず、訪れた1,021人の観客と一緒に、年に一度の南足柄市開催を彩った。
■Fリーグ2022‐2023プレーオフ実施概要
リーグ戦終了後、リーグ戦上位3チームでプレーオフを行う。
〈プレーオフ準決勝〉
・準決勝の組み合わせは、リーグ戦2位チームと同3位チームの対戦とする。
・2試合を開催し、勝利チームがプレーオフ決勝へ進出する。
・2位チームは1勝のアドバンテージを持つ。
・敗戦チームは、本大会3位チームとなる。
〈プレーオフ決勝〉
・リーグ戦順位1位チームと準決勝勝利チームが対戦する。
・最大で5試合を開催し、勝利チームが本大会優勝チーム、敗戦チームが本大会準優勝チームとなる。
■ベルスポ
BELLMARE SPORTS。Fリーグ湘南ベルマーレの試合結果をはじめ、フットサルに関するコラムなどをスポーツ新聞風にお届け予定。
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